【展示会レポート】基調講演 聴講報告(1) ものづくり ワールド@名古屋
名古屋ものづくりワールド」が半年遅れで、リアルで開催されました。
基調講演 「現場力強化・生産改善の秘訣」を聴講しましたので、概要報告とコメントです。
コマツが目指す“ものづくりの姿” ~現場力強化・生産技術革新の取組み~
執行役員 生産本部 小山工場長 帯金様
かなり前方に座って聴講しましたが、周りのみなさんが、一生懸命にメモを取っていたことが印象的でした。
コマツは吉田茂の兄である竹内明太郎が創業した銅山に由来するとは知りませんでした。銅山のための機械を自社生産し始めたことが今のコマツにつながっているそうです。
3Mも鉱山用の機械会社でした。3Mとは、Minnesota Mining & Manufacturingの頭文字です。以前、3Mの本社を訪問しましたが、チャーリー・ブラウン、スヌーピーの作者の町ということで、公園などにはスヌーピーなどのモニュメントがありました。
半導体のTIも元は石油探索機械の会社です。TIとはTexas Instrumentsの略です。
そんなことを思い出しながら講演を聞き始めました。
さて、コマツのグローバル従業員数63,000人で、うち70%が非日本人だそうです。日本の会社との印象が強かったのですが既にグローバル企業です。
マーケットもグローバルで
北米 26%
中南米 24%
日本 14%
EU 10%
中国 6%
です。中国は一時 25%を占めていたそうですが、マーケット切換を図ったようです。先読みしてますね。
今後の労働力不足への対応も含めて、ここ10年ほど取り組んできたIoT、ICT活用技術の成果のご紹介がありました。Azureを活用し全世界の生産状況の一元的見える化が実現されています。切削力の経時変化グラフを見ると作業していない、すなわち切削力ゼロの時間帯が顕在化できたとのことです。100%稼働に近づけるために、エアカット無し+条件適正化等の対応で生産性の向上を図った例としてのご紹介でした。
別の事例として、シリンダーヘッド加工ラインでのダントツ生産性を目指した、スマートライン工程の紹介がありました。
その成果は、
加工時間 -60%
省エネ -80%
省スペース -82%
リードタイム -88%
仕掛り数 -74%
という圧倒的なものです。さすがに、ダントツを目指した活動です。
2020年からの新たな取り組みは、
IoTの先としての自動化拡大
そして
環境技術
とのご説明でした。SDGsやESG経営を意識してのテーマでしょうか。
半年ほど前に、元コマツの方にご意見を聞かせていただく機会がありましたが、その際からトヨタ自動車とかなりの類似性があると感じてました。この講演内容でも多々類似性を感じる部分がありました。
- SEEK 現場でのカイゼン提案活動 カイゼン成果は現場で聞く
これは、トヨタのカイゼン活動と全く同じです。 - コマツ協力会 みどり会 ⇔ トヨタ自動車 協豊会/協栄会
- 安全道場 全く同じ
- 生産性ダントツ化活動
トヨタ自動車で2000年代初めに取り組んだダントツ革新ライン活動と類似
省スペースが評価指標に入っている点も同じ。
今回の講演ではありませんでしたが、「A3文化」もほぼ同じ取組みです。
なお、A3文化に関しては電子書籍出版を予定しています。
また、人材育成教育のためのセミナとしてのご相談もあり、企画中です。
ブログには引き続き、展示会レポートを掲載予定です。