次世代車の普及
2016年頃、上海郊外のある会社を訪問した際のことです。訪問先の会社の周辺で駐車場を探していたところ、車がまばらにしか止まっていない場所がありました。新しいアパート群に併設した路肩駐車場の一角です。しかし駐車できませんでした。電気自動車専用の駐車場でした。確かに充電設備も設置してあります。(写真)
中国では、電気自動車普及の一貫ということで、新しいアパートを作る際には一定割合の電気自動車用駐車場の確保が必要とのことです。
トヨタ自動車から2019年9月26日、中国での合弁先である第一汽車 広州汽車と水素燃料自動車を共同開発するとのニュースリリースがありました。これは衝撃的なニュースでした。政府系自動車会社2社との共同開発を同時にリリースするということで、トヨタの水素燃料自動車の本気度、中国政府の電気自動車と水素燃料自動車の平行普及のシナリオを感じ取りました。
水素燃料自動車の最大のネックは水素ステーションと言われていますが、前述のような中国政府の施策があれば、このハードルがだいぶ低くなるのではないでしょうか?
中国での水素燃料自動車は注目すべきテーマとなりました。