【展示会レポート】基調講演 聴講報告(2) ものづくり ワールド@名古屋
名古屋ものづくりワールドの基調講演 「現場力強化・生産改善の秘訣」の聴講レポート、二つ目です。
コニカミノルタ 環境変化に対応するモノづくり現場革新 ~デジタル化と現場力がもたらす新たな価値~
執行役 生産・調達本部長 竹本様
従業員数43000人で、うち75%が非日本人だそうです。
先日来、ブログでレポートしているように、コマツは70%、帝人が50%、サントリーも過半が外国人ということで、私の認識よりも日本の各社のグローバル化は進んでいるようです。
講演での特徴的な主張点は、常に「現場力」と結びつけた活動であり、その現場力は人づくりがベースとの考え方でした。現場力とデジタル化を融合することで、人・国・環境の変化に依存しないという点がポイントでした。
生産力強化活動のステップを以下にまとめます。
当初の現場カイゼン活動的着眼から経営的視線を織り込み、近年はデジタル化も加味するという流れです。
- 1st 2007年 5S・見える化
- 2nd 2009年 +ムダ取り
- 3rd 2012年 +経営視点
- 4th 2018年 +Digital Manufacturing
最後の部分、4thは、Industry4.0 そしてDigital Twinという流れでしょうか。
データ化のメリットを以下のように挙げていました。
- 見える化→今までにない気づき→PDCA・要因分析のスピードアップ
- 監視→異常を最小へ
- 予測
特に一番目は、トヨタ生産方式でもよく言われ、今でも私自身が実践し、気付きの原点ともなっている「見える化」の価値を表しています。
ボトムアップだけではだめで、その背中を押すというボトムダウンも重要
データサイエンス活動
課題発見ステージ ついで分析ステージとなるが
現場の人+データサイエンティスト(分析が得意)+推進リーダの三位一体活動
とのご説明も、大変に納得のいくものでした。
その他、ユニークな点としてメモした内容を列挙します。
・段取カイゼンは損益と結びつけて(単に現場問題対策だけでなく)経営的効果があることを理解させる。
・稼働状況の可視化を、なぜなぜの改善に結びつける。
・型のメンテナンス情報をエッジ+クラウドでデータかし分析したところ、型の保全期間を2倍に伸ばせた。
どれもこれも、おもしろいお話、さもありなん、真似してみたいというお話でした。