ホンダから、PHEV同様に外部充電のみでの走行も可能な、プラグインハイブリッド機構付きの水素燃料自動車(FCEV)の販売がアナウンスされました。FCEVとしてはやっと正式に発表されたと感じましたが、プラグインハイブリッドという点は驚きでした。車両の特徴、東京ビッグサイトでの実車チェック&インタビュー内容などをレポートします。

写真出典:本田技研工業株式会社

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まずは 2023年 FCEV販売台数 振り返り

ホンダのクラリティは2021年末で発売終了となってますので、2023年時点で商業販売されている乗用車系FCEVはMIRAIとHyundaiのNEXOの2車種のみです。

トヨタ自動車 MIRAI

写真出典:トヨタ自動車株式会社

Hyundai NEXO

NEXOはその大半が韓国国内販売ですが、国内販売台数総計、約3万台となり需要が一巡しています。

ソウル カンナムで見掛けたNEXO @2023年9月

詳細は以下のレポートを参照ください。

水素エネルギー社会(49)2023年 水素燃料自動車(FCEV)日韓 販売台数

ホンダから新FCEV発売 “CR-V e:FCEV” 

展示会等でホンダの方にクラリティ発売終了以降の動きを聞いてきました。2024年初めに北米で販売するとの情報でした。

水素エネルギー社会(43)ホンダの水素エネルギー戦略

2月28日にホンダからCR-VベースのFCEV発売のニュースがリリースされました。同時に、東京ビッグサイトで開催されている展示会 “H2 & FC EXPO”(主催:RX Japan株式会社)で、実車を世界初公開しています。

写真出典:本田技研工業株式会社
*取材カメラのトラブルのため実車撮影写真をご紹介できなくなりました。

CR-Vは、ホンダの北米販売SUVの販売台数TOPの人気車です。アメリカのSUVとしては小さめですが、日本の感覚では十分に大きなSUVとなります。
“CR-V e:FCEV” アメリカでは春から、日本では夏からの販売を予定しています
計画台数や価格に関しては現段階では公表していないとのお話でした。

なお、CR-Vの日本での販売は2022年に終了しており、現モデルは日本では販売されていません。
このe:FCEVが日本初販売の現行CR-Vとなります。
最大の特徴は、プラグイン充電仕様すなわち、外部充電で電気自動車として走行が可能な点です。
ガソリンエンジンのハイブリッド車PHEV類似の組み合わせです。

水素満充填で600km、バッテリーのみで60km走行可能です。
合計で660km走行とは表現されていません、あるいは何らかの制約でそこまでの距離は出ないのかもしれません。

プラグインハイブリッド型水素燃料自動車

従来のハイブリッド自動車(HEV)は、
ガソリンタンク→エンジン + バッテリー→モータ

と、エネルギー源と駆動システムを二重に持っています。そ
れらを組合わせて制御するというまさにハイブリッドです。

PHEVは、HEVに外部からバッテリーに充電機能が付加されます(プラグイン)。

“CR-V e:FCEV”は、FCEVに、外部からの充電機能が付加されていまのでPHEVにも類似しています。
しかし、図に書いて整理したところ、実は簡単な構図であることがわかりました。
関係を整理した図をご紹介します。

上段はPHEV およびICEとBEVの関係、下段はFCEVとプラグイン式FCEVです。

エンジンが無い分、搭載設計・制御機構などがシンプルになります。

また、そもそも、FCEVでは回生電力を貯める機構があります。実際、Hyundai NEXOを数百kmほど試乗した際に、しばしば、「回生電力量が100%に達しました。」との表示を目にしました。そのたびに、モッタイナイと感じました。

MIRAI(初代)乗車の際にはそのようは表示を見ませんでしたが、おそらくはバッテリー容量が大きいためではなく、そのような注意表示が出ないためと推定しています。

というわけで、乱暴な言い方をすれば、FCEVのバッテリー容量を増やし、外部からの給電機構を付加するだけで構成は完成します。

さらなる詳細や解説は「限定コンテンツ」のページで

既に他社で実用化されているプラグインFCEV

プラグインFCEVとした背景考察

ホンダのクラフトマンが作る??

プラットフォーム、車両パッケージについて

燃料電池や水素タンクに関して

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