10月9日(水)〜11日(金)、東京ビッグサイトにて、N-Plus(エヌプラス)2024(主催 エヌプラス実行委員会 / フライングカーテクノロジー実行委員会)が開催されました。当社からの講演に関しては、すでにご報告しています。

登壇報告 N-PLUS2024 「自動車が2050年にCNを実現するためには・・・ 」

先回は、市場回収樹脂、PCR(post-consumer recycled resin)に関する中央化成品株式会社から提案展示をご紹介しました。今回も引き続き同社の展示のご紹介です。台湾メーカーの以下の2点に関してレポートします。

台湾プラスチック製の炭素繊維
・富田電機(台湾 フクタデンキ)製のEV用モーター

当社では、ちょうど先々週、台湾の電気自動車事情の現地調査を実施しました。レポートの公開を始めてますので以下もご参照ください。
【 Tech-Tオリジナル活動】 台湾 電気自動車普及状況の現地調査

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台湾プラスチック製 炭素繊維

台湾プラスチック(FORMOSA)製の炭素繊維(商標 TAIRYFIL)を紹介していました。

FORMOSAの大きな特徴は、原油からの一貫製造です。以下は会場配布のパンフレットからの引用となります。

同社製はグローバル市場の1割弱と推定されます。以下のレポートの最下部に(引用情報として)炭素メーカー各社のグローバルにおけるシェアを記載しています。ご参照ください。

炭素繊維 日本メーカーを追い上げる 中韓

高圧タンクのサンプル展示が目を引きました。中央化成品ではFORMOSAの繊維販売の他に、台湾協業先とともに成形品製造や試作にも対応してます。高圧タンクはFilament Winding, Sheet Windingいずれも対応可能です。

EV調査で台湾を訪問した際には、台湾各所で、台湾プラスチックのブランドFORMOSAのガソリンスタンドを見かけました。台湾プラスチックは、単なる樹脂メーカではなく、原油精製からの総合的石油企業です。

当社では炭素繊維の動向も継続調査していますが、近年は、さらに安価な中国材の流通が増えています。以下のレポートへのリンクを再掲します。
炭素繊維 日本メーカを追い上げる 中韓

富田電機(台湾 フクタデンキ)製EV用モーター

台湾の産業用モーターメーカーの富田(フクタ)電機の電気自動車(EV)モーターが展示されていました。同社はTESLAのBEV創業期にBEV用のモーターを開発・納入しています。また、EV用モータービジネス狙いで豊田通商が資本参加しています。

2022年11月のマツダのニュースリリースでは、中央化成品および富田電機との合弁会社設立もアナウンスされています。以下、ニュースリリースの引用。“モーターでは、富田電機とモーター先行技術開発をするための共同開発契約を締結し、中央化成品および富田電機と共にモーター技術を学び育成する合弁会社を設立しました。”

EVモーターのワイヤー固定や絶縁被膜など各種樹脂が使用されている上に、樹脂メーカーからは各種の新材料も提案されており、今後の動向として注目すべき部品として当社では継続ウォッチングしています。

人とくるまのテクノロジー展2023 NAGOYA -BEVへの提案-

他にe-アクスルも展示されてました。

個別のコンサルティングサービスでは更なる詳細や今後の方向性などを解説いたします。
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