12月初めにタイ バンコクで開催された MOTOR EXPO2024会場での人の集中状況から人気がわかります。この人気は、おおむねは、街中で見かける割合、2023年の販売台数とも合っているようです。
最新情報はメルマガで。
メルマガ 配信登録は こちらから
近日開催予定のセミナーはこちらから
写真を比べてみてください。
人気のBYDと、閑散としているHyundaiです。
ブランドにより集客状況に大きな差があります。
「人だかり」から見た人気、トヨタ・ホンダ・BYD
このように人の入りで人気度がよくわかります。人気のブースは、トヨタ・ホンダ・BYDで人をかきわけて歩く、見学するという状況でした。
写真は、トヨタ・ホンダ・BYD、それぞれのブースです。
一方で、韓国車のブースは閑散とした印象です。市中の車も韓国系は目立ちません。
「即売台数」からみた人気 トヨタ・BYD・ホンダ
即売会という性格が強い関係上、主催者からは日々、ブランド別の販売台数が発表されます。EXPO期間中に何台売ったか、売れたかという点も各ブランドのPR点になっています。
展示会5日目までの中間データをもとに、当社で集計しました。
断トツの1位はトヨタですが、次いで、BYDとホンダが2位争いとなっていました。会場の各ブースの集客状況と一致しています。
このデータでも中国圏の躍進が見て取れます。TOP10中の5ブランドが日系ですが、残りの5ブランドが中国系です。国別の台数合計でもほぼ同等です。詳細の台数分析結果は「メルマガ登録者限定ページ」で続報予定です。
メルマガ 配信登録はこちらのフォームから | 技術オフィス Tech-T
同行のコーディネーターからの解説と助言がありました。
展示会での制約台数がPR点となるということで、各ブランドやセールスマンが動員を掛けたり、お客様の呼び込みも大々的に進めるということです。したがって必ずしも会場での集客状況や制約台数が、タイの販売の今の断面とは言えないので注意が必要とのことでした。さすがに現地の方は裏の情報までよくご存じです。
2023年 ブランド別販売台数ランキングで見る「人気」
タイでの新車販売台数に関しては、タイ工業連盟(FTI)自動車部会からとトヨタ自動車タイランド(TMT)からの発表データが公表されています。TMT発表値が約1割程度多くなっています。元データや定義が異なると思われますが詳細は不明です。
以下の表はTMTデータを基に当社でTOP10を整理したものです。当然、ICE、HEV、BEVすべてを含んだ台数です。
断トツの一位はトヨタです。
タイで人気のピックアップトラック・SUV・MPVに強いブランド、すなわち、いすゞ・FORD・三菱が上位にランクされています。
BEVで急増しているBYDやNETAもランクインしています。
タイの特異な状況
前述のランキングからも、また市中走行車の状況からも、日本はもちろん、これまで調査した中国・ベトナムと異なる、いわば特異な点が2点あります。
まず、NETA(哪吒汽車)ブランド、中国新興EVメーカーである「合衆新能源汽車」製のEVがかなり浸透している点です。街中でも本当によく見かけました。EXPOでも大々的に展示しており、人気も高い状況でした。
現在は上海汽車傘下となったMGも相当普及しています。EV以前のガソリン車から進出し、EVに切り替わりつつあります。台湾でも同様に相当数のMG車が走っており、同様にEVが増加しています。MGのEVは相当数欧州にも輸出されており、これらから上海汽車の戦略的世界進出が透けて見えます。
タイは右ハンドル
当然のことながら、右ハンドル仕様でのタイ投入である。
中国系各社は右ハンドル仕様をPRしていました。Motor Expoでは先進的な車も展示してあったのですが、これらはタイへの市場投入前、あるいは投入計画がないために、左ハンドル、中国市場向けの車の展示となっていました。
個別のコンサルティングサービスでは更なる詳細や今後の方向性などを解説いたします。
費用や内容などは、以下より、お気軽にお問合せください。
セミナーやコンサルティングなどのご相談窓口
このレポートのような内容は、「市場調査」や「電気自動車トレンド」に関する各種セミナーでも解説しています。セミナーでは質問にもお答えしています。
以下は直近で予定されているセミナーです。