ESG投信は 儲かる
SDGsの話題を調査していると、ESG、そして、ESG投資の話題に繋がることが多々あります。ESGは環境(Environment)、社会 (Social)、企業統治(Governance)の略称です。ESG投資とは、投資対象のスクリーニングの際に、ESGへの取組みを評価するというものです。
そもそものESG的な投資は、2006年、当時の国連事務総長のアナン氏の提唱した責任投資原則(PRI=Principles for Responsible Investment)にさかのぼると言われています。機関投資家の投資先選定の基準には、ESG課題への取組み状況も考慮すべきという提唱です。換言すれば、ESG投資とは、ESGへの取組みを投資先選定の主だった基準とした投資と言えましょう。
我々が具体的に投資する際に、もっとも身近である投資信託、いわゆるファンドにも、ESGを主体としたESG投資信託が多数あります。それらの目論見書(商品説明書)では、SDGsの17のゴールのどれに対応したものかといったことを解説している商品もあります。各ファンドが投資先選定の際のESG評価尺度としては、外的機関、たとえばMSCI(モルガンスタンレー・キャピタル・インターナショナル)等を活用しているもの、投信独自の尺度のもの、それらの組み合せとなっているものと多様です。中には、自社の定性的評価というものもあり、客観性や透明性は吟味が必要でしょう。
我々もESG投信に投資することで、SDGsの実現を後押しすることができると言えます。ただ、上述したように、中には何に投資するのかあやふやなものもあります。自分のターゲットに近い投資をするためには、目論見書(商品説明書)を丹念に読み解く必要があります。
実際に自分が投資するとなるとリターンが気になります。そこで、過去1年の実績を調べてみました。SBI証券でESGをキーワードに含む投信は10個検索されます。その中の5個でリターンを計算しました。昨年の8月末と今年の9月末の基準価格の比較です。従って、コロナの影響を乗り越えた価格です。表のように、ほとんどの投信は、比較基準とした日経225のパフォーマンスを上回っています。なお、参考までに、コロナ禍での最大の下落率も掲載しました。日経225ほどは下落していないようです。
裏情報を調べながら信頼性の高いブログを掲載しています。このブログ作成には、半日ほどを費やしました。