日産 CFRP取組み紹介のセミナー @高機能プラスチックス展2021大阪
生産技術の側面からのCFRPの自動車への適応課題と対応に関するセミナでした。
CFRP全体の位置づけ等、広い視点からのご説明で、俯瞰的に理解する、基礎から知るという点でわかりやすいセミナでした。
CFRP 自動車適用のための生産課題と取組み紹介
日産自動車 生産技術開発センター エキスパートリーダー 水谷篤様
特にものづくりの側面、生産技術的な内容が参考となりました。
CFRPの締結は接着が肝になるということで、接着の前処理の面加工方法と強度の関係、接着厚みと強度の関係などは、具体的な表やグラフでの説明でした。やはり、それらの内容は配布テキストには無く、プレゼンのその場の紹介だけでした。
RTM等の成形の際のCF基材のプレスの課題に関しても具体的に言及されてます。プレスでの伸長が大きくなると、CFの滑り変形が抑制され、急激に荷重が増加しCF破損が生じます。(ロッキング現象) この直前までのプレス伸長とするように、型やプレス制御方法での工夫がなされています。
生産性向上のための成形加工法のC-RTM工法 by 日産
日産は昨年の秋に、生産性向上のための成形加工法のC-RTM工法に関して、インターネット生中継で大々的に発表しています。実際のプレスのデモも生中継されていました。
この内容は、私のCFRP関連の各種講演会でもご紹介しております。その際のスライドを掲載します。
そのほか、各種のお役立ち情報がありますのでセミナもぜひ聴講ください。
C-RTMに関しては、以下の日産からの発表が参考となります。
https://www.nissan-global.com/PDF/200903_CFRP-announcement_j.pdf