水素エネルギー社会(30)世界初の量産FCEV
世界初の量産燃料電池自動車はヒュンダイ
世界初の燃料電池自動車(FCEV)に関して調査しました。
トヨタ自動車は、2014年12月15日に初代ミライを発売しました。(同社ニュースリリースより)
よって、それより前の量産発売を調査しました。
世界初の量産としては、
2013年3月のヒュンダイix35 FCEV
市場投入(ただし寄贈)は2013年8月の北欧
有償販売は2014年夏の北米(リース形態)、同時にオランダでの販売
との結論です。
Hyundai量産に関する情報
Hyundai UKのサイトにFCEVの開発の歴史が掲載されています。
2013年から写真のix35 FCEVの量産を開始したとあります。
なお、ix35は、ガソリンエンジンの市販車で、その車体をベースにFCEVとして量産化しています。したがって、FCEV専用の車体として開発した世界初のFCEVとしてはトヨタのミライとなります。トヨタ自動車のミライに関する説明表現では「世界初の量産型燃料電池自動車」という記載を見かけた記憶があります。
写真出展:ヒュンダイUK Hydrogen Fuel Cell Powered Cars | Hyundai UK
2013年3月5日 ヒュンダイ自動車がix35 FCEVの量産をニュースリリースしています。
Hyundai ix35 Fuel Cell
2014年8月7日付けの以下では、同月、オランダに納入することが報じられています。
http://mobiliteitintransitie.blogspot.com/2014/08/hyundai-levert-eerste-waterstofautos-in.html
2013年11月28日付けの以下では、6月にデンマークとスウェーデンに世界初の量産車計17台を寄贈したと書かれています。
현대·기아차, 수소연료전지차 세계 최초 양산 | 중앙일보 (joongang.co.kr)
2017年1月8日付けの以下には、2013年の量産初年度の販売台数は77台と報道しています。
(記事の主体は、2016年の北米販売台数に関するもので、「ミライの1034台に対して、ix35 FCEVは40台で大敗した」という内容です)
세계 최초 양산 수소연료전지차 투싼ix, 토요타 미라이에 완패 – M오토데일리 (autodaily.co.kr)
以下のウルサン大学の報告書には、写真と共に17台の輸出積み込みがレポートされています。
Microsoft PowerPoint – 대경 (김준범) – 1b.pptx (kisti.re.kr)
1行目に「ヒュンダイが2013年3月に17台のFCEVをEUに輸出」
横断幕に「世界初の量産水素燃料自動車の輸出」と書いてあります。
韓国 国を挙げての水素エネルギへの取組み
国を挙げての水素エネルギの開発・展開を進めています。
ウルサン地区を集中開発拠点としています。
ヒュンダイ自動車の主力工場もウルサンにあります。
以下はウルサン地区の水素関連化学団地です。
以下hあ、ウルサン大学の2013年11月の資料からの抜粋ですが徹底して日本車をベンチマークしている様子がうかがえます。