Hyundai 電気自動車 IONIQ 5 日本発売!
先にレポートしているように、2月にHyundaiから、燃料電池自動車(FCEV)のNEXOと電気自動車(BEV)のIONIQ 5の日本発売がアナウンスされました。
いずれも日本のメーカが手薄な次世代車を狙っての参入です。
Hyundai FCEV NEXO 日本発売開始!
NEXOの試乗(写真)結果から日本ではまだまだ水素ステーションが普及してないというネックがある上に、高圧水素タンクのコストや重量、さらに高圧ガスとしての保安規制の複雑さもあり、FCEVは乗用車としての普及は難しいと感じました。
そこで、今回は乗用電気自動車(BEV)の可能性を探ってみます。
BEVはその価格により3種に大別されます。
《高級BEV》
TeslaのModel SやX、あるいはHuman HorizonsのHiPhi Xのような1,000万円をこえる高級クラスのカテゴリーです。
Tesla Model S
Human HorizonsのHiPhi X
《中級BEV》
Hyundai IONIQ 5や日産LEAF、Teslaの普及版Model 3、そして今年発売されるトヨタのbZ4Xの狙う500万円前後のカテゴリーです。
従来先行していたLEAFの市場にModel 3が急激に食い込んでいます。
IONIQ 5の競争力はどの程度か、次回の記事で競合車と比較しレポートします。
Hyundai IONIQ 5
日産 LEAF
トヨタ bZX4
《エントリーBEV》
200万円以下のカテゴリーです。
日本での市販車としては、トヨタ車体のコムス(80万円~)やトヨタ自動車のC+pod(165万円~)がありますが、まだまだ車種は少ないところです。
トヨタ車体 コムス(COMS)
上汽通用五菱汽車の宏光MINI EV
中国ではなんといっても、2021年だけで32万台も売れた、上汽通用五菱汽車(SGMW)の宏光(Hongguang)MINI(約50万円)でしょう。
繰り返しとなりますが、
中級グレードBEVの競争力比較は次回の記事でレポートします。
また、近々IONIQ 5に試乗を予定していますので、4月初旬には試乗レポートも掲載の予定です。
HyundaiもTesla同様に無店舗販売
さて、Hyundaiから日本発売がアナウンスされましたが、その際に公表された販売形態もユニークなものです。
Teslaの無店舗販売に近い形態で、Teslaは自社で試乗可能ですが、Hyundaiの試乗は、DeNA系のカーシェアリングサービスのAnycaを利用するというものです。
Anycaへのドライバー登録は無料です。1時間1200円で試乗が可能です。現在は東京地区中心で、NEXOが5台、IONIQ 5が14台配備されています。(NEXOは横浜にも1台あります)将来的には、NEXOを20台、IONIQ 5 を100台配備する計画です。
なお、期間限定でHyundai自体での試乗も可能です。原宿で5月28日までとなります。
この夏開業予定のHyundai Customer Experience Center Yokohama(横浜みなとみらい)では常時可能になるものと思われます。
試乗で気に入った際の購入は、ウエブサイトからのオンライン購入となります。
店舗費用や販売のための人件費が大幅に削減されています。
さらに面白い点は、購入者がカーオーナとしてAnycaに登録して自車をカーシェアリングし、その結果利用者が購入した場合には、オーナと新規の購入者の両方に特典が準備されているというところです。
記事中の写真出典:(特に記載がない場合は)各社のウエブサイト