世界の次世代車 試乗④ Hyundai EV IONIQ5 走行編後半・便利機能編
自動運転・走行補助など、走行関連の機能、および実際走行しての感想・コメントをレポートします。
3月23日にHyundai House Harajukuで開催されたトークショーに参加しました。その際に、このクルマの主な特徴の説明は受けていましたので、事前情報はばっちりでした。
ただし、試乗したグレード(IONIQ 5 Voyage)やオプション設定の関係で、紹介を受けた中で以下の機能は確認できませんでした。
・拡張現実ヘッドアップディスプレイ
・助手席からの後部座席電動スライド
・ビジョンルーフ(ルーフほぼ全域に渡る大型ガラスルーフ)
また、操作が複雑そうでその場で取り扱い説明書を読んで理解しての操作が困難でしたので、リモコンキーを使用しての自動駐車(リモートスマートパーキングシステム)のトライは諦めました。同様に、ビルトインドラレコからの走行後の動画取り出し機能も試しませんでした。この機能、走行時動画のSNSへのアップなどに使えそうです。
充実の運転補助機能、セミ自動運転まで装備
500万円オーバーという比較的高価な価格帯、先進のEVということで、自動運転にも近い各種の運転補助機能が装備されてます。
スマート・クルーズ・コントロール(高速道路走行補助2)&前方衝突補助
既に300万円程度のクルマにも装備されていますが、前車速度追従速度調整が可能なトヨタ車でいうところのレーダ・クルーズ・コントロールです。20年ほど前から、トヨタの同種機能を使用してきましたが、年を追うごとに性能が向上しており、加速減速もかなりシャープな制御となってきましたが、ほぼ同種の機能が搭載されています。さらにNaviと連動しており、カーブでの減速や流出路へとステアリングをサポートします。
前方衝突補助は今やどの車にもごくごく一般的に搭載されているシステムです。
レーンキーピングアシスト
日産のプロパイロット(同一車線自動走行システム)と同様の機能です。ハンズフリー(手離し)はNGとのことですが、ほぼほぼ手離しと同じ程度に強く着実に車線を保持しているようです。手離しでもOKとの印象でしたが、安全のため、手離し運転は実施しませんでした。
前述のスマートクルーズとの組み合わせで、おおむね自動運転とも言えそうです。万が一の際の前方衝突補助機能もあるので、ステアリングや速度を制御する必要が無く、運転はかなり楽になります。
高速走行中にコメントしてますので、以下のビデオをご覧ください。
<IONIQ5 高速走行レポート>
周辺監視機能
走行時、発進時の車両周辺の安全モニターと万が一の際の自動制御などの機能も充実してます。
ブラインドスポットビューモニター
先に試乗したFCVのNEXOにも同様の機能がありましたが、速度計に映像が表示されるというもので、視線の移動も不要で便利な機能です。単にモニターするだけでなく、衝突の警告、さらには衝突回避の自動制御機能もあります。
<IONIQ5 Blind monitor>
サラウンドビューモニター
さらに、停車時や低速走行時の周辺監視場像がインパネに表示される機能もあります。自車がまさにその場の風景の中を3D走行する映像は不思議な感覚です。
<IONIQ5 自車周辺環境モニター表示>
ハンズフリーかつ動作不用でリアドアが電動オープン
両手に荷物を持っている状態でリアドアを開けたくなるシーンがあります。車体下部に足を差し込み左右に振るなどで電動オープンする機能などを見かけますが、IONIQ5はリアドアに接近するだけで、自動的にリアドアが開くという優れモノでした。
動作原理は単純で、リモコンキーをポケットに入れた状態で接近するとその接近を検知して自動的に開くというものです。
実際の動作状況はビデオをご覧ください。
<IONIQ5 リアドア非接触自動オープン>
光るバンパ意匠
デザイン上の遊び心です。前照灯をONにすると、バンパの上面がスリット状に光ります。点灯状況や実際の部品の詳細観察から、バンパ上面を別部品として、さらに、その部品の複雑な加工が施されている様子が伺えました。
<IONIQ5 バンパー照明>
次回のトラブル編でIONIQ5の試乗レポートは終了予定です。
以下はご参考までのリンク案内です。