Hyundaiから新EV発表 IONIQ6

7月14日 HyundaiのIONIQ6ワールドプレミアで、詳細のスペックと発売予定が発表されました。

写真のように非常にスタイリッシュなデザインで、Cd値(空気抵抗係数)0.21です。

大容量バッテリー(77.4kWh)搭載のLong Rangeは、1回の充電で610km走行可能です。
400V 800V対応で、10%から80%までの急速充電は18分です。

価格は Long Rangeが約6000万won(約620万円)~、Standardが約5500万won(約570万円)~となっており、
9月から韓国国内でのデリバリーが開始されます。

IONIQ5が約5000万won(約510万円)~ですので、1割程度高い設定となってますが、
スタイリッシュな印象から受ける高級感ほどは高くない価格と感じました。

生産工場は、IONIQ5の韓国南部の蔚山(ウルサン)工場ではなく、ソウル南方の牙山(アサン)工場です。
先に、IONIQ5系のグローバル販売台数をレポートしましたが、
上期で9万台以上の販売と絶好調で、蔚山(ウルサン)工場にはEVの生産余力がありません。
なお、IONIQ5系は、インドネシア工場での生産出荷も開始されています。
アメリカのバイデン政権のEV振興策の対象車が実質的に北米生産車となったのは、
Hyundaiにとっては手痛い点かもしれません。

当社のビジネス領域であるプラスチックや成形品、内装デザインなどを見てみましょう。

まず、大きな特徴は、デジタルサイドミラーの採用です。
従来の物理的な鏡(ミラー)の位置にカメラが設置してあり、サイズも小さく空力的にも有利でしょう。

映像はインパネの両サイドに表示されます。

2色に光る内装 Dual Color Ambient Lighting も特徴的です。
全64色中の2色が各モードで(あるいは手動設定で)選択されます。
なお、先般試乗しましたBYDのEV、ATTO3も同様に2色に光る内装デザインでした。

HyundaiのYouTubeでご確認ください。

インパネのデザインは、IONIQ5を踏襲した、平面で横長、センター部までの大型Displayとなっています。

以下は、IONIQ5取材時のインパネ関連動画です。

Hyundaiのこの内装コンセプトは、
日産がアリアとサクラで具現化した統合型インターフェースディスプレイのデザインコンセプトに通じるものがあります。

一方、トヨタのbZ4XやBYDのEVは思想が異なります。
いわゆるメーターは小ぶりで必要最低限の情報に絞られています。
一方、NAVIはセンター部の別の大型Displayで機能するとのデザインです。

以下の走行中のビデオでbZ4Xのメータの様子が確認いただけます。

以下はご参考までです。

トヨタ自動車EV bZ4X試乗速報

BYDの試乗レポート
BYD ATTO3 試乗しました!(内装編)

IONIQ6もIONIQ5と同様に、エアコンユニットをエンジンルーム側に前出ししており、L寸が短いインパネで広々とした室内を実現しています。
グラブボックスも大容量の引き出し式です。

IONIQ6では、NEXOやトヨタbZ4Xと同様の、
ブリッジタイプのセンターコンソールを採用しており、コンソール下部は収納部となってます。

以下のページ中ほどにNEXOのセンターコンソールの説明があります。

世界の次世代車 試乗② Hyundai FCEV NEXO(その1)

環境対応のEVということで、環境配慮型の材料も使用しています。
内装で6アイテムを使用している点が訴求されていました。

植物由来材料の活用が4点

eco-process leather (seats)

bio TPO skin (dashboard)

bio PET fabric (headliner)

bio paint derived from vegetable oils(doors)

リサイクル材使用が2点

recycled fishing net carpet

recycled PET fabric (seats)

写真出典:Hyundai Motor WebSite

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