「第13回 高機能素材Week(材料・加工機械の総合展)」海外からの出展

22年12月7日から12月9日まで幕張メッセで開催された「第13回 高機能素材Week(材料・加工機械の総合展)」(RX Japan株式会社)からのレポートです。

今年になってからリアル展示会に参加しているが、回を追うごとに参加者数が増えているとの印象を受けています。
本展示会では、さらに、海外、特に中国・韓国・台湾からの出展が目立ちました。
その中から、当社が注目した3社の展示をご紹介します。

Chemifolio

韓国の会社です。植物由来の樹脂材料を紹介していました。

植物由来フェノール代替材
カシューナッツ殻を原料として、石油由来フェノールの代替となる「Cardanol」を開発販売

出展:会場での配布資料
出展:会場での配布資料

上市している各グレードサンプル(液体)とその応用製品(床材へのコート剤)を展示していました。
(サンプルの右後ろが原料となるカシューナッツ殻)

THERMOLYSIS

台湾の会社です。
炭素繊維強化プラスチック(CFRP)から炭素繊維をリサイクルし、各種CFRP素材として販売している会社です。

当社がCON-EX2022で特別講演した際に知り合った、台湾複合材料協会の李さんからの紹介で見学しました。

回収したCFRPから、同社独自の連続した加熱方法で効率よく炭素繊維を回収します。

会場配布のパンフレットから
会場配布のパンフレットから

熱硬化CFRP製品端材(写真左:台湾製ロードバイクGIANT端材を展示)から、マトリックス樹脂を熱分解しCFを回収し、CF paper/CF不織布/それらとマトリックス樹脂シートの積層体/あるいは射出成形ペレットへと加工します。以下の展示品写真左が原料で、中ほどから右が前述の同社の樹脂材料製品です。

同社素材を活用した加工品が多数展示されていました。
商業的にビジネスが回っているとの印象を受けました。

左がTHERMOLYSISの呉総経理、右が台湾複合材料協会の李専業経理

SINOPEC

中国最大の石化企業SINOPECが大規模に樹脂材料を展示してました。

多数のパネルが展示してありました。

その中から
・基礎的樹脂素材
・高度な基礎素材
・汎用樹脂の応用製品群
・高度な製品群

の代表的なパネルをご紹介します。

広範囲の樹脂、最新の要求素材への対応と、ご理解できると思います。

プラスチック入門/車載プラスチック/CFRP基礎と応用 などの
各種のセミナでは、見学した展示会の最新内容もご紹介しています。
近々開催予定のセミナは以下からご確認ください。

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