【独自見解】中国における電気自動車(BEV)の現状

本レポートは当社独自の見解であり、一部裏付け確認が完了していない推定情報も含んでいます。
各写真は、基本的には、各社のWebSiteからの引用です。

2022年の出荷・販売台数から現状を読み取ります。

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既報です。中国自動車工業会 2022年出荷・販売台数

BEV(純電動)の中国国内販売台数は 約537万台です。
この台数は、日本の新車販売台数(含む軽自動車)420万台をはるかに超える台数です。

新エネルギー車の生産台数が BEV/PHEV/FCV それぞれ
  546.7万台/158.8万台/4千台
販売台数が
  536.5万台/151.8万台/3千台
となっています。

グローバルでのBEV販売台数が600万台ないし680万台とされていますので、大半が中国での販売となります。

BEVの内訳、車種台数やメーカ毎の台数を調査しましたが、実に大変でした。メーカや業界団体からの詳細公表がほとんどありません。国家、ないし業界団体の公表はあるものの、いずれも新エネルギー車としての発表で、BEVだけの台数情報がありませんでした。
中国在住の知人に頼んで情報を探してもらいました。


以下が、車種TOP3です。

2023年1月 乗用車系全体の動向 前年比

中国自動車販売協会自動車市場調査支部(CPCA)発表から読み解きます。

出荷(中国語の直訳では「卸し」)
メーカ別ベスト5

BYD(昨年7位)
長安汽車(昨年2位)
第一汽車VW(昨年1位)
吉利汽車(昨年3位)
奇端汽車(昨年8位)

販売(中国語の直訳では「小売り」)台数もほぼ同様です。
5位の奇端汽車が13位に後退し、5位は上海汽車VWです。

BYDがそれぞれ、58% 47%と大幅な伸びを示しています。
長安汽車テスラも前年比でプラスとなっていますが、そのほかの会社は大幅に減少しています。広州汽車本田の-51%を筆頭に、上海汽車GM -50%、上海汽車VW -45%、第一汽車VW -39%と、外資との合弁系がほぼ半減状態です。

BEVの投入台数が多いメーカが伸びて、BEV投入が遅れている外資系が減少していると読み解けます。

新エネルギー車の動向

車全体に占める、
 新エネルギー車(BEV/PHEV/FCEV)
のシェア変化を見てみましょう。

新エネルギー車のシェアが、年初の約20%から徐々に上昇し年末には35%前後となっています。

しかし今年の1月は約10%低下しています。年初から新エネルギー車に対する取得税軽減と補助金が停止された影響とみられていましたが、延長の方向で継続されているようです。2月以降の傾向で判断していきましょう。

新エネルギー車の構成割合の変化を見てみましょう。他の地域と異なり、中国の大きな特徴はPHEVよりもBEVの比率が高いことです。昨年のBEV比率は、おおよそ75%で推移していました。一方、1月には70%を割込んでいます。

以下に関しても分析しました。
個別のコンサルティングや今後のセミナー内でご説明を予定しております。

PHEVよりもBEVの割合が高いという中国の特殊事情

車種別、メーカ別TOP10

240車種もの販売実績、その内訳と世界市場への影響

BEVの輸出の傾向、拡大の会社とその戦略

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