意匠トレンド スタイルデザイン(1)-詳細-

中国、韓国、ベトナムと電気自動車の市場普及状況調査に行きました。

車のスタイルデザイン、特にフロントマスクの変化が街の風景をも変えていると気づきました。
正確には、逆で、街中を一斉に走っている車の印象が違いました。
その原因はフロントの意匠にあります。

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以下の写真は上海市内で見かけたフロントグリルのないフロントマスクの車です。

最上段はTeslaです。

BYDに見る意匠の変化

昨年のBYD Japanの東福寺社長の講演でも紹介がありましたが、
デザイナーを欧州等海外から招聘しており、スタイルデザインの進化を感じます。

上海で撮影したBYDをモデルイヤーで整理しました。

王朝シリーズでは、秦や宋といったロゴが目立たなくなっています。
同時に、グリルが正面からバンパー下部に移動しています。
PHEVではグリル部のメッキは廃止され、地味な黒調です。
一方、BEVでは、グリルが廃止されています。
海洋シリーズの車種になりますが、
Sealでは、グリルレスで、ボンネットフードからバンパーにかけての面は同一の色と質感となっています。
グリルレスの意匠は、先進的なデザインという印象を与えています。

街の風景を変えていた グリルレスデザイン

3車線ないし4車線の道路を一斉に走ってくる車の多数がグリルレスになると、若干ではありますが、風景が落ち着くように感じました。
これが、冒頭で説明した街の風景を変えている原因でした。
以下、上海で撮影した車両をこの視点で分類してみます。

まずは街中で見かけたグリルレスの車。

グリルがある車はデザイン的には古臭さを感じます。
ICEないしHEVでもあり、BEVないし新しい意匠の車はグリルレスデザインとすることで新鮮味を出しています。

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