欧州EV普及状況 街角調査(2022年6月)

6月後半にドイツとベルギーに行きました。
その際、EVの普及状況を肌感覚で把握する目的で、街角でウォッチしました。
デュッセルドルフとブリュッセルそれぞれでの数時間の主観的印象です。

ドイツでのBEV普及率は1%程度の印象

ドイツ(デュッセルドルフ)では、BMWのi3とテスラ(おそらくモデル3とY中心と思われる)を見かけました。
1:1程度の割合です。走っているクルマの写真はなかなか取れないもので、駐車中のクルマ中心の写真となります。

帰国後調べてみたところ、最も売れているBEVはVWのup!だそうです。
写真のようにあまりにも普通のクルマなので、多分見落としてました。

走っているクルマの中では1%程度の普及率のように感じました。
2021年販売新車中16.3%がBEVということで、おおむね街角普及率の印象と合っているようです。

ドイツにおけるBEV購入に関する優遇策です。
購入補助金が2種あり ①€5000-6000(約75万円)②€2500-3000(約32万円)で併用可能です。
ただし②は2022年で打切りのようで、そうなると現状の日本並みとなります。
なお、メーカーと政府で折半負担だそうで、その点は日本とは異なります。
さらに、自動車税が10年間免税となります。

ベルギーではテスラ主体

ベルギー(ブリュッセル)の街角ではしばしばテスラを見かけました。
ドイツの数倍という印象です。
一方3日間滞在しましたが、i3はおそらく1台も見ませんでした。

街角普及率はドイツの2倍程度に感じました。

現地日系自動車会社のエンジニアの方にこの辺りの事情へのご意見を伺いました。
商業施設駐車場の一等地に高速充電器を設置するなど、テスラ購入者のインセンティブとなるような戦略を進めているような印象があるとのコメントでした。

電動キックボードの普及がすごい

ドイツ、ベルギーともに、街角でしばしば電動キックボードを見かけました。
最初に補償金を払うことで、スマホで簡単に借りれるようです。
特に設置ステーションという考えもなさそうで、街角のあちらこちらに放置してあります。
目に付いたら簡単に借りれるようです。
日本では違法ですが、カップルの二人乗りもよく見かけました。

日本でも見かけるようになりましたが、写真のようにナンバーを取得してバックミラーを付け、ヘルメットの着用と免許も必要です。
規制緩和で免許やヘルメットは不要となりますが、その施行は2年以内とされており具体的には未定です。

キレイでがんじがらめで、その緩和も遅々として進まないという日本的な状況との対比で興味深く見てきました。

日本の様子
日本の様子

ちなみに、水素燃料自動車は車検と高圧ガス容器の認可の両方を取得しないと使用できません。
規制を統一するとされていますが、もう2年経ってもまだ変わっていません。
規制が厳しく遅々として緩和しない・・・だめだこりゃ。

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