BYD ATTO3 試乗走行編
BYDから、2023年初頭より順次、3車種(ATTO3、DOLPHIN、SEAL)のEVを日本市場に投入することが発表されています。
横浜赤レンガ倉庫でのイベント『RED BRICK BEACH 2022 presented by BYD AUTO JAPAN』ではこの3車種が展示されていました。
その見学に関しては、外観写真入りでレポートしています。
また、試乗時、走行前の電動リアゲート・内装デザイン・インパネの機能などに関してもレポートしました。
ここでは、試乗の感想をレポートします。
試乗車は、広い駐車場の一角に、ポツンと置いてありました。
かなり小ぶりな印象、しかし、実はかなり大きなサイズです。
同じEVとサイズを比較しましょう。
全長と全高はリーフとアリアの間、しかし、ワイドが実に大きい。
EVではありませんが、トヨタプラドのワイド1885mm並みです。
日本向けのサイズではありません。
試乗では、広い駐車場から出発し戻るというルートでしたので、
特に取り回しの不自由は感じませんでしたが、スーパーマーケットの駐車場等の日常では取り回しが厳しいかもです。
走行前に各種操作をご説明いただきました。
試乗に先立って、各種操作方法のレクチャーを受けます。
回生ブレーキは2段階です。
走行した感想としては、弱めの回生はかなりマイルド、
強めに設定してアクセルを緩めた際に減速感を感じました。
トヨタのハイブリッドのノーマルモードとBモード(強め回生モード)のそれぞれと同程度のようです。
トヨタのbZ4Xも同様でした。
一方、Hyundai IONIQ5は強めの回生設定で、しかも4段階の設定です。
ガソリン車の延長の操作性か、EVの特性を生かした設定とするのか、
各メーカーの違いを感じました。
一般道での短時間試乗の上、走行中のゲリラ豪雨もあり、
しっかりとした評価はできませんでした。
走り出し特性は、EVらしい滑らかながら力強い出だしです。
エンジン車の息継ぎのような不連続性もありません。
走行中に強く踏み込み、中速からの加速性を見てみましたが、
こちらもEVらしい瞬間的なトルクフルな加速です。
走行中のボデー剛性も違和感なく、必要十分な強度です。
路面の凹凸は、ゆっくりまったりと吸収する印象で、
スポーツ車的な味付けとは異なり、街乗りの日常ユース向きです。
試乗中、強弱の雨が降り続いており、静粛性、EV固有の異音などは、評価できませんでした。
ドライブモードは、スポーツ/ノーマル/エコと3モードありますが、
こちらも試す機会を失ってしまいました。
総じて、ガソリン車から乗り換えても違和感が無く使いやすいEV、
日常のクルマ向きと感じました。
約20年前に見た、BYDの(失礼ながら)笑っちゃうほどひどいクルマとは全くの様変わりで、
さすがに世界3位のEVメーカーのクルマだとの印象となりました。
BYDは安売りはしないとは言っていますが、
かなりこなれたプライスが提示されるのではと想像しています。
中国やオーストラリアでの販売価格から、430万円程度を想定しました。
価格等の詳細は11月に発表されます。
展示会場では、DOLPHINからの外部給電デモが実施されていました。
参考までにその動画を紹介します。
BYDの見学・試乗と並行して、日産アリアも見学・試乗しました。
アリアに関するさらなるレポートも、本レポートと並行して掲載しています。