水素エネルギー社会(13)低炭素社会への動き

水素エネルギ社会のブログ連載は、いったんお休みのつもりでした。しかし、日本経済新聞のこのところの記事などでは、この関連や周辺情報が目につきます。しばらく、これらにヒントを得た視点で、情報やコメントを掲載してまいります。

10月18日付けの日経朝刊トップ(リンク先は日経電子版です)は、脱炭素への取組みが企業価値を上げるとの記事でした。実は、私のブログで、SDGs関連で、「ESG投資は儲かる」と掲載しましたが、同じような論理ですね。

日経記事では、炭酸ガス排出量を具体的な指標として、その増減率と企業価値の変化を関連付けて分析してあります。グローバルに同業種の企業を比較すると、削減率の大きい企業ほど企業価値があがっているとしています。(2018-2020年の変化で比較) 日本企業の炭酸ガス排出量への取組みは、世界平均より多少低い状況にもあるようです。

日経の記事の多くでは、日本は世界平均に劣るとの論調が目につきます。日経の編集方針というよりは、多くの実態がその状況にあると読み取るべきかもしれません。このあたり、日本の生産性の低さに起因するのかもしれません。OECDの統計などを見えると多くの指標で、日本は世界平均よりも低いとの定量データが示されていますので、妥当な見解なのでしょう。

低炭素社会、日本のこれから、の二面から考えますと、

● 水素エネルギの実生活への展開(スマートシティでの試行や実験)
● 欧州並みの風力発電
● 比較的高位置のFCVの推進
● 自動車以外の移動体(船、鉄道、そして空飛ぶクルマ)の水素化
● 火力から水素発電への転換
● これらの要素材料となる炭素繊維やCFRPの活用拡大

などなど、優位性を生かす分野、先人の知恵に学ぶ分野が見えてきます。

というわけで、ブログの記事ネタもたくさん見つかりました。

適宜、継続連載いたします。