水素エネルギー社会(49)2023年 水素燃料自動車(FCEV)日韓 販売台数

トヨタ自動車、Hyundai Groupから、それぞれのFCEVの2023年販売台数が発表されました。

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2022年販売台数の振り返り

まずは前年の両社からの販売状況を振り返りましょう。
NEXOは韓国国内主体で約1万台、トヨタは海外販売比率が高くグローバルの総台数としては約4000台でした。

ソウル市内でのNEXO走行状況

人口比を考えると、韓国でのFCEVの普及状況は日本の10倍以上となります。
昨年の韓国ソウルでの電気自動車普及状況調査の際、しばしばというほどではありませんが、日に数台は見かけました。
ビジネスディナーの際の送迎車もNEXOでした。

ソウル駅前

狎鴎亭
カンナム

海外のレポートでも韓国が最もFCEVが進んだ国とされています。

では、なぜ、韓国でFCEVが普及しているのでしょうか?
国の施策としてのインフラ整備があります。
日本との大きな違いは、見かけのステーション数を増やすのではなく、実際に便利に使えるステーションを増やしています。

水素エネルギー社会(32) 日韓 水素ステーション比較

もう一点は、多額の購入補助金です。
邦貨換算で700万円ほどのNEXOが実質、ほぼ半額で購入可能です。

トヨタ自動車からの発表 グローバルで4,023台

ここ3年間のトヨタ自動車のFCEV販売の推移です。

輸出は3000台程度で推移しています。
一方で国内販売は大幅に減少しています。2021年は、開催が1年延期となった東京オリンピックの年に当たります。東京オリンピックは水素燃料自動車をPRする機会でもありました。トヨタの2代目MIRAIはそれに合わせて開発されたこともあり、台数が多かったものと推察されます。

2023年の国内販売は前年の848台から大幅に減少し448台でした。水素ステーションの普及が足踏み状況であり、MIRAIの普及も想定よりもかなり限定的になっているようです。


今後は11月に発売されたクラウンFCEVがどのように影響してくるのか注目していきたいと思います。

Hyundai からの発表 グローバルで4,552台

ここ3年間のHYUNDAIのFCEV販売の推移です。
以下のグラフの状況でした。
大幅な減少がみられます。多額の補助金で普及を後押ししましたが、既に2万台以上販売されたということで、市場としては飽和した状況です。

Hyundai NEXO 日本に2台輸入

日本自動車販売協会連合会の発表によると、6月と8月に1台ずつFCEVが輸入されています。
FCEVの発売メーカやHyundaiでの日本販売から推定して、NEXOの輸入と推定されます。

日本での発売がアナウンスされる前の2021年に試乗しています。

Hyundai FCEV NEXO試乗レポート

https://youtu.be/NhJQ1E0nQlg

やっと売れたようです。

まとめ

トヨタ・HyundaiのFCEV販売台数をまとめますと以下のようになります。

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