水素エネルギー社会(22)トヨタ 新型MIRAI
2020年12月、6年ぶりのモデルチェンジです。
本来であれば、東京オリンピックに合わせて世界に水素エネルギーモビリティをPRするはずだったのですが。トヨタのこの新型MIRAIやホンダのClarity、燃料電池バスのトヨタSORAなどが輸送手段として提供されます。
さて新型のMIRAIの大きな特徴は、なんといっても、後輪駆動となったことでしょう。後輪車軸直下に、かなり小ぶりに見えるモータが配置されています。スタイリングも上級セダンとの印象で、内装も充実しており、特に後部座席は各種操作ができるシート格納式のアームレストやUSBコンセント、エアコン吹き出し口も装備されてます。運転手付きの送迎車としてもつかえそうです。もちろん、モータ走行のトルクフルなFR車としても運転のニーズにも合致しています。
将来的に廃止されるCrownの後継とも言えるモデルです。生産も、Crownと全く同じ元町のメインラインです。Crownとの混流生産となり、本格的な量産車の体制となりました。その結果年間3万台の販売が可能です。この台数は、現在低迷しているCrownの台数並みです。
水素タンクを継続調査している私にとっての驚きは、その配置です。Hyundai NEXOの世界最長航続距離820kmを上回る世界TOPのためには、NEXO同様に3本搭載は想定していましたが、まさか、センターに配置するとは、驚きです。まさに、後輪にモータを配置したためにドライブシャフトが不要になったからこそできたレイアウトです。
水素エネルギ社会(20)Hyundai FCV NEXOの秘密
水素エネルギ社会(21)Hyundai NEXOの水素タンク
以下のビデオは、これらの新型MIRAIの特徴をたいへんにわかりやすく説明しています。
次回は、新型MIRAIと旧型MIRAI、および、Hyundai FCVを比較します。