IBMでのSDGs取組みの一例
今週開催中の日経SDGsフェスティバルは、当初のリアルセミナからWEB配信となりました。おかげで、簡単に参加ができるようになり、助かってます。このページの各セミナの下のLIVE中継ボタンから、申し込み無しで誰でも視聴できます。
9/1は、
デジタルの力で推進するSDGs 〜DXによるイノベーションが未来を創る〜
のセッションを聴講しました。
冒頭の、IBMの方、浅川智恵子さんの講演が大変に興味深く印象に残りました。
IBMフェロー
IBM T. J. ワトソン研究所
IBMコーポレーション IBM特別功労教授
カーネギーメロン大学氏
と肩書がたくさんついていました。
さらに来年からは、日本科学未来館の館長もされるそうです。
浅川さんは中学生の時に失明されたそうです。年齢的に50代半ばの方ですので、学生時代はコンピュータも普及しておらずに苦労されたとのことです。SDGs の Leave no one behind. をしばしば引用しながら、障碍者も残さないということで、IBM入社以来の視覚障碍者のための各種の開発を実用化実験のビデオも交えてご紹介されてました。DXの力で、ここ数年で、急激に実用化が進んでいるような印象を受けました。
いくつもおもしろい事例がありました。たとえば、カメラをスーツケースに取り付けて視覚障碍者をガイドするシステムの実験では、エレベータの扉が開いて乗り込もうとしても内部がミラー張りで自身が映ってしまうために、AIが人がいると判断して前進できなくなるなど。。。
また、いくつかのイノベーションの原点には、障碍者への対応のために生まれたものがあという説明も興味深いものでした。腕が不自由で文字を書くのが難儀な方のためにタイプライターが、また電話を発明したベルの親戚には聴覚障害の方がいたことが開発推進の背景にあるなどの説明がありました。
話し方も、ご紹介事例と興味深く、日本科学未来館にもせひ行ってみようと思わせるご講演でした。
あす、9月3日の日経SDGsフェスティバルは、終日、海洋プラスチック問題がテーマです。
今後このブログでは、トヨタ、帝人、AMAZONの講演内容に関してのコメントを発信の予定です。それらの講演を聞くと、企業のSDGsへの取り組みや関わり方が大変に良く理解できます。これから如何にして取り組もうかお考えの方の参考になるものと思います。