樹脂成形品・CFRP・GFRP観察に適した新X線観察法
新しい観察法として産総研も提唱
樹脂成形品、特に繊維強化樹脂のCFRPやGFRPの欠陥観察に有用となると考えられる新X線観察法(X線タルボロー)に着目しています。
産総研からも以下のようにアナウンスされています。
従来のX線手法では観察不可能であった、半導体パッケージ封止材(熱硬化樹脂、エポキシ)の内部欠陥やセラミック中のクラックの観察が可能なったことがレポートされています。
近年の学術発表動向
2021年の日本複合材料会議やプラスチック成形加工学会での発表は以下のようにレポートしてきました。
(当社サイトではレポートしてませんが、2022年も発表されています)
島津製作所から「CT」機として発売
11月1日、島津製作所から新計測機器「位相コントラストX線CTシステム」としてニュースリリースされました。
2022.11.01位相コントラストX線CTシステム Xctal 5000を発売
以下から参照ください。
機器名にもあるように、大きな特徴は、従来のX線タルボローの「透過観察」に対して、「CT観察」が可能となっている点です。これにより、3Dとしての観察が可能となりました。
従来のX線CTでは数ミリ程度までのサンプル切断が必要で、その際にクラックの進展などが生じることもありました。
発売された装置は、φ150mm程度のサンプルを切断することが観察可能です。(最大観察領域はφ100mm程度)
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