「型技術」連載第2回 -射出成形CAEの基本と活用術-
「型技術」2021年9月号
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射出成形CAEの基本と活用術 連載第2回
~射出成形のプロセスとCAE~
CAEの位置づけを意識しよう
冒頭で、CAEの役割、位置づけを解説しています。
図に示すように、課題に対応するためのツールとの位置づけですが、物理あるいは化学事象が定量的に記述できることが前提です。
現象を原理原則として的確に再現できているかを理解することが活用の入り口です。
CAEが答えを導いてくれるわけではなく、対応案の合理性や妥当性の確認ツールがCAEです。
CAEを活用すると課題が解決できるという考え方は本末転倒で、課題解決案の検討支援ツールがCAEです。
その名も、ComputerAided(支援)Engineeringですから。
射出成形プロセスのCAEによる再現
正しく活用するためには、
CAEが実際の現象をどのように表現しているか、場合によっては簡略化している場合もあるが何をどの程度簡略化しているかなどを理解することが入り口です。
<可塑化><射出><保圧><冷却> 各射出のプロセスを追いながら説明しました。
解析のために必要な情報
いざ、実務として解析を始めようとすると、どんな情報が必要かがわかりません。以下のように解説してあります。
成形条件
射出成形CAEで解説した樹脂温度、射出率や型温度など
高精度の冷却解析のためには冷却媒体温度と流量
成形品形状データ、金型形状データ
ランナ・ゲートも含む形状の3D形状データ、型の形状データ
樹脂物性
目に見えないけど流動解析のために重要な 樹脂の温度-粘度特性、pvt特性はグラフ付きで説明してます。
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