日本自動車輸入組合(JAIA)公表のデータを基に、定期的に HyundaiとBYDの電気自動車(BEV)の日本での販売動向をレポートしています。
2024年年間のデータがまとまりました。 Hyundai・BYDのこれまで、あるいは、他メーカのBEV販売台数のレポートは以下からご参照ください。 

販売台数 | 次世代モビリティと脱炭素のセミナー・コンサルの「技術オフィス Tech-T」 

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Hyundai・BYDともに台数は伸びておらず、苦戦している状況です。 当社では継続的に 東南アジア各地での電気自動車普及状況の現地調査を行っています。

Hyundai 前年比で+25% 

2023年の489台から2024年は607台へと25%増加しています。 月ごとの販売台数をグラフにしました。50台に満たない月も多く、かなり苦戦している模様です。 

沖縄でホテルへタクシー迎車を依頼した折の車はIONIQ5でした。保有車両のうち1割弱のIONIQ5を導入しているそうです。運転手いわく、導入後半年で36,000km走行したがノートラブルで、運転中も静かで疲労感が少ないと絶賛していました。「乗りもしないで、”ダメだダメだ”では良さが伝わらないですよね」との言葉が印象に残りました。 

取材中にも別の電気自動車のタクシーに遭遇しました。 

写真 那覇市内 2024年11月 

BYD 前年比で+54% 

2023年の1,446台から2024年は2,223台へと約5割増です。Hyundai年間台数と比べ、約4倍です。 とはいえ、月当たり台数としては180台程度、まだまだです。 3月に台数が急増しています。期末の売り込みでしょうか、その反動で4月5月は前年割れとなっています。 

ATTO3の試乗ビデオはこちらから 

東南アジア取材で見たHyundaiとBYD 

10月末の台湾取材時には、想定でしたがHyundai/KIAのBEVを見かけました。2023年の台湾BEV販売に関する事前調査にはHyundai/KIAのBEVはありませんでした。台数的には限定的ですが。 

台湾BEV 現地調査 各地で見掛けたBEVの数々 

12月初めのタイ取材時には、タイの全国津々浦々までBYDが普及している状況を目のあたりにしました。 

タイ 現地調査 予想以上に多数の電気自動車、大半は中国系です  


Motor Expoでも最大規模の展示面積で、一番人気でした。展示会期間中の制約台数は、トヨタについで2位で、昨年のホンダと逆転しています。 

タイ バンコク MOTOR EXPO 取材 人気ブランド 

タイ バンコク MOTOR EXPO主催者発表のブランド別販売台数 

まとめ 

日本での2024年年間販売台数は、 

・Hyundai 607台 
・BYD 2,223台 

どちらも日本市場にはまったく参入できていません。 
さすがに2023年よりは増加していますが、厳しいビジネスが続いています。 
そもそも日本ではBEVが逆風の上に、中韓は自動車のブランドとしてまだまだ受け入れられていない状況もあります。 

一方で東南アジア調査からは両社ともその地位を築きつつある状況と認識しました。 

電気自動車を取り巻く状況は日本国内と海外では大きく異なる点に警鐘を鳴らし続けています。 

個別のコンサルティングサービスでは更なる詳細や今後の方向性などを解説いたします。
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