ほんとにちっちゃな電気自動車 FOMM ONEに乗ってみたら凄かった!!【YouTube】
自動車外板パネルが樹脂化された車として、FOMM社のONEを調査しました。すでにレポート公開済みです。
また、それに先立ち、試乗の状況もレポートしてます。
実車試乗の状況をYouTubeで公開しています。
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【YouTube】でFOMM ONE試乗の詳細を公開開始
試乗したのは半年前でしたが、やっとビデオを編集しました。以下をクリックしてYouTubeをご覧ください。が、ぜひ、ご覧いただく前に、以下の解説をご一読ください。理解が深まります。
動画の威力ですね。言葉での説明よりもはるかにわかりやすい。
00:00 オープニング
00:30 発進
00:45 走行シーン(数回の往復) 車外から撮影
01:40 小回りの利くバック
02:00 砂利道での旋回性試験(八の字旋回など)
02:50 技術的な特徴紹介
03:23 なんと、アクセルペダルが無い!
03:52 インホイールモーター、ついでにボデーのフレーム骨格の解説
04:35 アクセルを探せ!
05:37 走行シーン モータ始動・市街地走行 助手席から撮影
07:20 回生ブレーキ BEVらしく強めの設定 ほぼ停車可能
08:10 信号での右左折 アクセルレバーを引きながらステアリングを切るのは慣れが必要
08:43 乗り心地は良くない、路面段差で衝撃が。。。
09:13 最高速にチャレンジ
09:37 走行シーン 河川敷 発進・加速・八の字旋回
11:20 4人乗車は現実的か?
12:20 水に浮く、水上で進む秘密
13:05 クロージング
主要な仕様と解説
<寸法>
長さ2,585mm×幅1,295mm×高さ1.560mm W/B 1,760mm
参考までに軽自動車の最大規格は
長さ3,400mm×幅1,480mm×高さ2,000mm
日産の軽EVのサクラの
長さ3,395mm×幅1,475mm×高さ1,655mm W/B 2,495mm
と比較すると
長さ 810mm 幅 180mm 高さ 95mm W/B 735mm
小さいサイズです。
全長で81cm、幅で18cmも小さいというサイズで、4人乗りです。
私はこの「年式」の標準的「寸法」ですので、比べてみてください。これで4人乗りです。
<重量>
電池込み 630kg 電池無し 445kg
日産サクラは1070kg(電池込み)です。
なんといってもサイズが小さいこと、
屋根や外板が樹脂製であることで、サクラよりも4割も軽量です。
<モーター>
インホイールモーター フロントタイヤに計2個
最高出力 5kw×2=10kw
日産サクラは47kw(軽のガソリン車出力上限に合わせて)
フロントタイヤを前方から撮影しています。タイヤの内側に見える金属体がインホイールモーターの筐体です。さらにその内側にはヒートシンクも確認できます。フロントタイヤと比較してその高さは7-8割程度でしょうか。この影響で、タイヤハウスが大きくなり、アクセルペダルが配置できなくなってます。
<バッテリー>
11.84kwh 交換可能
日産サクラ 20kw
ナンバープレートの下に黒い蓋が見えます。この中に交換式バッテリーが入ってます。
<走行距離(WLTC)>
160km
日産サクラ 180km(WLTC)
<最小回転半径>
3.8m
日産サクラ 4.8m
<価格>
275万円
日産サクラ 約255~304万円
主な特徴
インホイールモーター
2000年アラコ(車両部門はトヨタ車体に吸収)から1人乗り電動モビリティ「エブリデーコムス」が発売されました。世界初とも言われているインホイールモーターが搭載されていましたが、FOMM社創業者の鶴巻氏はその開発者でした。その思い入れもあるのだと思います。
配置の自由度向上や独立での駆動といったメリットがある一方で、重量とコストが課題となる技術です。動画では、停車中の車両で、この搭載状況が確認できます。同時に、パワーステアリング機能が装備されていること、車体がアルミ製(色目から推定)のラダーフレームベースであることも確認できます。
アクセルペダルがない
ステアリング部のレバーがアクセル
前述の解説で書いたように、インホイールモーターを採用した影響でタイヤハウスが車内内側にせり出してきたために、アクセルペダルの設置余地がなくなりました。
なんと、ステアリング部にレバーとしてアクセルを設けています。アクセルバイワイヤとして、EVだからの電気的モータ制御の容易さを生かした知恵です。
ただ、その操作には慣れが必要です。特に、鋭角的な交差点を曲がるときなどはアクセルレバーを手前に引いたままで大きくステアリングを回す必要があり、脳みそがパニックになります。赤信号停止後の右左折の際も、うっかりブレーキリリースだけでステアリングを切ると、クリープ的にゆっくりと前進するものの、なかなか曲がれずに、パニックです。あわててアクセルレバーを引くと急加速して、もう一度パニックです。
本当に小さな車体
これは走行シーンをご覧いただければすぐに納得いただけます。小さい分小回りも利きます。
ただ、乗り心地は良くありません。路面の段差部通過では突き上げ感が強いです。W/Bの小さな車体ですから止むを得ないのですが。
高速度での急な旋回も不安でした。車幅は小さいものの、それなりの車高なので、重心が高い位置にあるためでしょうか?
バッテリーなどの重量物は床下にあるはずなのですが。まあ、無茶な運転はしないことです、どんなクルマでも。
以上の状況は動画でよくわかると思います。
水に浮く その状態で推進可能
これはさすがに実験できませんでした。仕様としてドアを閉めた状態で水に浮きますが、その後はメンテナンスが必要なようです。
写真はタイヤ部、タイヤホイールのアップですが、ホイールの羽根構造にわずかにひねりがあることがお分かりいただけると思います。水中で回転すると水をかいて推進力が生まれます。
カ―シェアサービス HELLO MOBILITYでの取り扱いは中止の模様
上記写真のように、ENEOS関連のカーシェアサービスHELLO MOBILITY(ハローモビリティ)で借りたのですが、すでにFOMM ONE(写真右)の取り扱いを中止しているようです。なお、写真手前のトヨタC+podはまだカーシェア中です。
セミナーでの講演も予定しており、より詳しく報告・解説に予定です。
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