N-PLUS2024 展示から 2色成形
10月9日(水)〜11日(金)、東京ビッグサイトにて、N-Plus(エヌプラス)2024(主催 エヌプラス実行委員会 / フライングカーテクノロジー実行委員会)が開催されました。当社からの講演に関しては、すでにご報告しています。
登壇報告 N-PLUS2024 「自動車が2050年にCNを実現するためには・・・ 」
今回は、知恵を出しまくって各種の2色成形を実用化しているユニオン合成株式会社からの展示をご紹介します。
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成形品の圧倒的高付加価値化へ
ユニオン合成株式会社は、各種の2色成形品を展示していました。射出成形工法を生かし成形品の付加価値を上げているという意味で注目すべき展示でした。あらゆる知恵を出した2色成形品各種展示であり、『2色成形品の知恵出し百貨店』と命名したいところです。とかく安物と見られがちな樹脂成形品の価値を高めた点が高く評価されます。
その中で特に感心した4種の2色成形品をご紹介します。
2色成形の1工程だけで「開閉機構の付与」
成形収縮率の異なる2種の樹脂で2色成形することで「開閉機構の付与」ができます。
これまでの常識としては複数の平板を成形し、回転ヒンジの軸に相当する部分に金属製丸棒を挿入するという、複数の工程での複雑な加工が必要でした。
しかし、この展示品では 成形収縮率の異なる樹脂を適切に採用し、かつ成形条件を適正化することで、たった1プロセスで開閉機構を持った部品を作りあげてます。いわば、部品組み立ても成形工程の取り込み、大幅な付加価値向上を図っています。
以下は展示されていたサンプルと、筆者が説明のために作成した解説図です。
高価な導電性樹脂の使用量最小化のために2色成形
高価な樹脂の使用部位を2色成形を利用して最小化。材料費低減。
光透過樹脂と非透過樹脂の2色成形による「文字が浮き出す成形品」
非接着性樹脂同士を2色成形で「一体化」
非接着性の樹脂同士をアンダーカット形状で機械的に一体化
個別のコンサルティングサービスでは更なる詳細や今後の方向性などを解説いたします。
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