N-PLUS2022 空飛ぶクルマ 実機デモ展示

会場で最も目を引いたのは、フライングカーテクノロジーに関連する展示でした。電動ヘリコプターと空飛ぶクルマの仮想体験用モックが展示されていました。

次世代自動車新興センターとの共催です

次世代自動車新興センターは電動自動車や水素燃料自動車などの普及推進としての補助金事業などを担っています。日本における次世代車の上市状況など会場のパネル写真を参照ください。

次世代自動車振興センター
展示パネル
FCEVにフォーカス

このパネルには、つい先日2月8日に日本での発売がアナウンスされたHyundaiのNEXOも掲載されてました。Hyundaiが早くから補助金対象車申請していたということでしょう。

実機展示

電動ヘリコプター

2人乗り小型のヘリコプターが展示されていました。

これはアメリカのロビンソン製エンジン式ヘリコプターを電動式に改造したものです。エンジン機構を取り外しモータ、バッテリー、パワーコントロールユニットを取り付けてあります。時速220kmで40分、100km以上の距離が飛行できます。専用の急速充電器にて30分でフル充電可能とのご説明でした。許認可の関係で現在は地上での試験段階とのことでした。ビジネスターゲットは5人乗り。マルチコプターとして新規に機体開発するというアプローチとは異なり、既に型式認定済みの既存のヘリの機体を電動化するアプローチです。

電動化の費用は試算条件が明確でなく、現段階では不明です。なお、従来のエンジン式で、2人乗り3000-4000万円、5人乗りで1億越えの価格です。参考までにeVTOLの各スタートアップは、1~2人乗りで5000万円をターゲットとしています。 展示並びに検討の主体はeVTOL Japan株式会社です。同社は米国ロビンソンヘリコプター社、株式会社アルファ―アビエーション、法政大学による産学官連携の企業です。

Dream Onによる空飛ぶクルマ体験VR

有志団体Dream Onの旧名はCARTIVATORであり、株式会社SkyDriveの母体でもあります。空飛ぶクルマの搭乗体験ができるモックを展示していました。VRゴーグルをつけてモックに乗り込みます。この活動には昨年から、コンサルティング会社のデロイトトーマツも参加しています。会場内で最も多くの人を集めていました。