おうちで実験 PETボトルの断面を見てみよう
前回は、ブロー成形でつくられている洗剤容器の断面を観察しました。今回の実験は、さらに馴染みの深いブロー成形品のPETボトルの断面観察です。
PETボトル、内容物と充填方法により4つに分類されます。
◆ミネラル水(加熱処理無し)
ボトルの厚みは極限まで薄くできます。
◆炭酸飲料(低温充填)
耐圧性が必要なのでかなり厚めになり、底の形状も特殊です。
◆お茶類
◆炭酸入り果汁・乳飲料用
お茶類は高温充填されます。炭酸入り果汁・乳製品は熱水殺菌処理されます。このため高温でのボトルの変形を防止するために、あらかじめ200℃弱で変形防止のための結晶化処理がされています。この処理のため飲み口部分が白くなるそうです。確かに、キャップを開けると、透明のボトルと白いボトルがありますね。
今回はお茶と炭酸飲料の厚みを調べてみました。
ボトルの下部の厚み分布を計測しました。写真の赤点線部分です。お茶のボトルは炭酸飲料の2倍の厚みです。お茶のボトルの下部には凹凸形状がありますが、その形状のよって、厚みに偏差が生じている状況も観察されています。
自由研究なら、種類の違うボトルを集めたり押したときのつぶれ具合の観察もいいかもしれません。
さて、厚みの計測にデジタルノギスを使用してますが、最近は500円程度でも購入できます。使ったことはありませんが、驚きの安さです。金属製で高精度とうたっているノギスでも3000円程度。もちろん、ミツトヨは1万円を超えます。
関連ブログのご紹介です。
●PETボトルも含めてサントリーのSDGs対応
●海洋プラスチック問題
は以下をご参照ください。