茨城県境町 自動運転バス乗車1
㈱Tech-Tでは昨秋より気仙沼のBRT、永平寺町のZEN Drive、名古屋のゆとりーとラインと自動運転バスにフォーカスして、次世代車の一端をいち早くレポートし、解説して参りました。
今回は、茨城県境町が自動運転バスの定常運行を行っているとのことで、百聞は一見に如かずとさっそく体験してきました。
高速バスで境町へ
境町へは東京駅から直通の高速バス(このバスが自動運転ではありません)が出ています。
東京八重洲口を出発し、首都高、東北道、圏央道と乗り継いで1時間20分。ほとんど一般道を走ることなく、目的地の境町高速バスターミナルまで運んでもらえます。
東京のオフィスビル街をスタートし、隅田川沿いの下町の風景やスカイツリーを見ながら、郊外の住宅街を抜け、そのまた郊外の新興住宅地へと移るにつれ、徐々に田畑の割合が増し、1時間余りの間に都会と田舎の対比を堪能することができます。途切れることなく咲く満開の桜に目を奪われながら、道中まったく退屈せず快適なバスの旅となりました。
整備されたバスターミナル
圏央道、境古河ICを降りて10分足らずで終点の境町高速バスターミナルに到着です。テニスコート3面ぐらいの広大なバスターミナルには、降車場、乗車場があるだけですが、真新しい看板ときれいに舗装されたアスファルトに、この町の意気込みを感じることができます。
境町の戦略
境町について少しリサーチしてみました。
茨城県境町は人口24000人。関東平野のほぼ中央、首都50キロメートル圏内にあり、埼玉、群馬、千葉の県境に位置しています。古くは江戸と奥州を結ぶ交通の要衝として栄えた利根川沿いの「河のまち」。のどかな田園風景が広がり、ゆったりとした時間が流れる静かな地方のまちが、今、多方面において注目されているようです。
少子高齢化に伴う人口減少に歯止めをかける戦略が斬新でわかりやすく、ロールモデルとしての存在感を高めています。
自動運転バスのような話題性をネタに人を呼び込み、経済効果を上げる一方、教育にも積極的に注力し、関東での移住者数ナンバー1にランキングされているとのことです。
自動運転バスで道の駅へ
バスターミナルに自動運転バスが到着しました。
フランス生まれのおしゃれな外観に気分が盛り上がります。
これに乗って道の駅さかいまで約4キロ30分のバス旅です。
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これだけでも話題性は十分です。
終点道の駅さかいには、地域の特産品売店や食事ができるスペースがあり、観光客や地元の人々で賑わっていました。
ここの名物、新鮮な野菜をたっぷり使った“さかいサンド”はボリューミーでおすすめです。
ご参考
自動運転「レベル4」法制化と自動運転バス – 技術オフィス Tech-T 開発と製造のコンサルタント