イオンでのPETボトル Bottle2Bottleリサイクル

5月26日はイオンの株主総会です。

その招集通知をつらつらと見ていたら、使い捨てプラの削減として、PETボトルの 「ボトル to ボトル プロジェクト」の話題があったので調べてみました。


イオンのウェブサイトにニュースリリースが掲載されています。

2021年1月22日のプレスリリース

以前当サイトでは、サントリーのおける同種の活動を報告しました。
サントリーのSDGs

イオンの取組みも同じようなスキームです。

サントリーは協栄産業と協業しています。イオンは丸紅グループとの協業で、リサイクルの実務は丸紅プラックスで対応しています。
なお、サントリーと協栄産業は、F to Pという手法を開発し、表彰も受けています。 PETボトルを粉砕したフレークから、ペレット化せずに直接ボトルのプリフォームを作るというものです。

日本の多くの企業では、取り組み実績や目標が定量化されています。イオンの取組みもニュースリリースのタイトルにあるように「2030年 使い捨てプラスチック使用量半減に向けて」と目標がうたわれています。PETボトルに関しては、100%植物由来と再生PET材の使用で対応すると記載があります。

さて、グリーンウォッシュという言葉をご存知ですか? 一見、環境に配慮しているように見せかけて、実態はそうではなく、消費者に誤解を与える企業活動を指す言葉です。昨年、消費生活アドバイザーの資格教育でSDGsウォッシュという言葉を知りましたが、スポーツ用品メーカの以下のコマシャルを見て、この言葉を思い出しました。

最近、ネットでの動画広告で、ドイツのスポーツ用品メーカが、海洋プラ削減に取り組んでいる活動を紹介しています。浜辺に堆積したプラスチックの製造からシューズに生まれ変わる映像で、「海洋プラ問題をなくす」という英語のナレーションが入ります。興味あるところでしたので、その広告をクリックしましたが、一向に具体的内容には到達できず、もっぱら、シューズの広告ばかりが流れます。海洋プラにどのように対応してどのような目標や効果がどのように出ているかがわかりません。何とか、英語での解説のページに多とりつきました。3000万足のシューズの一部に使用されたこと、海岸で海洋プラの回収活動を継続しているとの記載はありましたが、シューズへの使用量や回収量などの定量的な実績や目標は見つけられませんでした。まったく活動しないよりははるかに望まし活動でしょうが、環境への対応効果と比べて、過度の宣伝しているように感じてかえって会社のブランド評価を大きく下げました。