台湾BEV 現地調査 台湾初の電気自動車 LUXGEN n7
電気自動車の普及状況の調査のための台湾を訪問しました。すでに数報レポートしています。
今回は、目的③の「台湾初の電気自動車 LUXGEN n7」をレポートします。
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LUXGENと 裕隆(ユーロン)汽車
LUXGENは1953年創業の伝統的自動車メーカの裕隆汽車(現在は裕隆集団)傘下のプレミアムブランドです。以下の車両、LのマークのLUXGENです。
多くの車を販売してきましたが、現在はガソリン系のURX NEO、U6 NEOの2車種と今回紹介するBEV n7のみとなっています。写真は街中で見かけたLUXGENのショップです。左上には販売ブランドLUXGEN、右側には、サービスブランド名のLUXLIFEとの看板が付いています。URX NEOが停車してました。
裕隆汽車は60年以上にわたり日産自動車と技術提携しており、現在、日産ブランドは裕隆集団傘下の裕隆日産汽車が製造販売しています。裕隆集団傘下の自動車メーカーとしては、ほかに中華汽車があります。商用車を中心にオリジナル開発車両を製造販売しています。街中で見かける小型商用バンはほとんどが中華汽車でした。ヘッドマークが“中”の文字をアレンジしています。
中華汽車では、上海汽車ブランドとなった英国オリジナルのMG車も取り扱っています。街中で、MGのPHEVを見かけました。
PHEVとしては、三菱のアウトランダーも見かけましたが、どちらも稀です。
n7 台湾初の電気自動車
n7は台湾初(開発および製造として)の乗用車系電気自動車です。開発のベースは、鴻海精密工業(ホンハイ)発の電気自動車開発コンソシアムのMIH(Mobility In Harmony)のモデルCです。ホンハイの電気自動車ビジネスやMIHに関しては続報を予定しています。
なお、商用車としては、中華汽車からe-ペリカが発売されています。写真左がe-ペリカ、右がそのベースとなったガソリン車です。e-ペリカは高速SAでちょうと充電にきたところ、ガソリン車は台北市内の市場で停車中の車です。
今回はあらかじめLUXGENに取材を申し込んでいました。
写真は、その際のショールームでの撮影です。
車両観察の詳細、試乗の感想、訪問したショールーム状況やインタビュー結果は続報します。
n7 主要諸元と装備
5人乗りが2グレード、7人乗りが1グレード、計3グレード発売されています。ショール―ムでは全グレード展示してありました。
私たちのために日本語の諸元装備表もご準備いただいてました。以下に掲載します。
現地では、7人乗りの利便性が好まれるとのことでした。いまだに、WISHのタクシーをたくさん見かけましたが、7人乗りの適切な後継車がないためです。
n7 普及状況
この4月からデリバリーが始まったばかりですので、どれほど見かけるかと思ってましたが、わりと容易に目にする状況で、想像以上に普及しているようでした。
TTVMA(台湾自動車工業会)の統計データによると、9月までの生産台数が6899台です。4月発売ですので、その間での平均台数は、月1150台となり、BEVとしては相当な台数です。
n7 主要諸元の競合車との比較
n7は日本で一般的な中型サイズのSUVです。したがって、現地で見かけた中型サイズのSUVスタイルのBEVとの比較しました。参考までに現地で非常によく見かけたRAV4と比較します。なお、BYDは現地販売していませんので、日本で販売している小型SUVのATTO3と比較してます。
諸元的には競合車とほぼ同等で、価格は現地製のメリットが表れており、多少安めです。ただし、ハイブリッドのRAV4が圧倒的に安い状況にはあります。
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