台湾BEV 現地調査 BEV普及率と充電ステーション
LUXGEN訪問の際に、同社BEVの充電ステーション対応状況もインタビューしました。また台北-台中間の高速道路SAでは、充電ステーションの利用状況を調査しました。
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新車に占める電気自動車は5.2%
調査訪問に先立ちBEVの普及状況を調査しました。現地の自動車関連のサイト情報によると2023年の新車販売台数約47万6千台中、BEVが約2万5千台です。BEVのシェアが5.2%と日本の1.7%の3倍強です。メーカー別では、現地での印象通り、圧倒的にTESLAが強く、半分強53%です。
以下、次の順位です。
2位 BMW 14%
3位 Mercedes Benz 8%
4位 Volvo 7%
5位 KIA 4%
街中でもそれなりに見かけました。
充電ステーション
TESLAの普及状況から、スーパーチャージャーも各所に設置されていることは容易に推察されます。現地系は乱立状況のようで、裕隆集団傘下の裕隆電能台湾、トヨタ自動車総代理店の和泰汽車などが昨年設立した充壩技術服務(gochabar)など10社強が運営していると推定しています。
LUXGEN訪問の際に、同社BEVの充電ステーション対応状況もインタビューしました。充電ステーションサービス会社が乱立状態にあり、充電カードも異なる中、LUXGENの協業先が最も多く、過半以上のサービス会社との共通化をはかっているとのご説明でした。
写真はショールーム併設の充電ステーションでの充電デモです。
充電コンセントの上側がAC普通充電J1772、下側がDC急速充電です。すなわち、北米仕様CCS1(普通充電と急速充電のどちらにも対応できる)です。
YouTubeでご確認ください。
新設されたばかりの 高速SAの充電ステーション
台北と台中の往復はタクシーをチャーターしました。運転手さんにSAの充電ステーションに寄ってほしいと頼みましたが「見たことない」との返事、しかし、無理やり寄ってもらいました。福爾摩沙高速公路(高速3号)上の、台中市の北方約50km西湖SAです。以下のGoogle Mapで位置をご確認ください。
Google Mapを拡大すると充電ステーションの情報が表示されます。
360Wの急速充電器 8機(CCS1 4機、CCS2 4機)が設置されています。
運営会社がEVOASISということで、同社のサイトで調べてみました。
このステーションは、非会員の場合の1回当たりの利用料が11元(約50円)と格安です。EVOASIS社は、台湾全土の648カ所運営しています。(2024年10月現在)
Google Street Viewで、2023年5月の状況が確認できました。この時点ではまた駐車場です。今回訪問した2024年10月までの間で設置されたことになります。
高速SAの充電ステーション 利用状況
さて、利用状況です。
既にbZ4Xが充電中で、Porsche Taycan Cross Turismoは充電のため接続しているところでした。なお、この接続、かなり手間取っていました。充電カードのアクセスがうまくいかないようです。その点、TESLAの充電コネクター接続だけでバッテリー状態から支払いまで一括処理はメリットが大きいです。私自身もIONIQ5をレンタルした際に、かなりトラブりました。
その後さらにもう一台、中華汽車の小型商用バン eペリカが来て、3台同時充電となりました。8口のうち3口、4割の稼働状況です。
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