トヨタ式仕事術 カイゼン/Kaizen その3 A3文化
トヨタで学び、サムスンで磨き上げた仕事術!
ご紹介してまいります。
トヨタもサムスンも凄かった。
新時代に何を参考にすべきか?
トヨタの「A3文化」、あるいは 「紙一枚にまとめる文化」
みなさんは、トヨタの「A3文化」、あるいは 「紙一枚にまとめる文化」をお聞きになったことはありますか?
トヨタ社内にいるときには、当然そのような言葉は意識せずに業務を進めていました。トヨタから韓国サムスンに移り、その勤務を終了し、日本に帰国してからこの言葉を聞くようになりました。
各種の業界新聞で取り上げていたり、解説本が出版されていたり、さらには各会社からセミナも開催されています。つらつらと、あるいはしっかりと見てみましたが、どれもテクニック論が主体のようで、本質的な狙いが伝わっていないようです。
ずばり、
自分の思いを論理的に伝えて、仲間を増やして実現する
このための手段です。
A3資料も、紙一枚にまとめることも、論理的に伝える手段としての見える化です。
絶対的に必要な要素は
論理性
ついで、一瞬で背景から結論さらに実現への課題まで見切ることができるという
一覧性
です。
思いを伝える、説得するためには、
相手の目線で、
最大の関心ごと、やりたいこととやりたくないこと
を推定することが重要です。
自分の思い、提案すること、あるいは単なる報告であっても、
相手の関心が高ければ高いほど食いついてもらえまし、
やりたいことに近ければ近いほど
賛同を得て実現に向かいやすくなります。
その逆であれば、
如何に関心を持ってもらい、
如何にやりたいという気持ちに変わってもらえるか
の作戦を立てることになります。
この作戦の上で
- 必要な情報を集め、
- ケーススタディをして、
- メリット・デメリットをまとめ、
- 実現への具体計画とその際の課題出し
となります。
もっとも大事なことは最初の作戦です。
なお、相手とは、職場上司の場合や役員の場合もあれば、対峙する部署かもしれず、さらには個々人としては特性できないが関連するであろう不特定多数の場合もあります。後者の場合は、商品の売込みに際といった状況です。よって、この考え方は自分の会社の業務に限定されず、手広く思いを伝える手段となります。
今のテレワークの時代に重要です。
A3資料のスケルトンのイメージを示します。
実はこの段階は最終のまとめ段階です。最初の作戦に基づいて進めてきた結果を、論理性・一覧性ある資料の形とします。
左上から右下へ読み進められるように配置すること、数個から10個程度のブロックにわけること、ブロックにはタイトルをつけできるだけ図表でわかりやすく表現します。
以上の考え方を、数十ページの電子書籍にまとめAmazon Kindleから出版いたしました。
ぜひ多くの方々にお読みいただき、日常の仕事のお役に立てればと思います。
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