Xiaomi(シャオミ) SU7 車体や構造チェック

今回は車体や構造、製造プロセス推定です。

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古典的な車体構造

分解できませんし、専門の道具もありませんので、外見と触感中心の探索です。もちろん、お得意の「マグネット探索」は実施しました。アルミパネルはボンネットフードだけでした。もう少しアルミになっているかと思いましたが。なお外板ではありませんが、リアU/Bはギガキャストと報告されています。フード裏面、インナーパネルはハニカム構造です。

フロント部、収納容量は相当なものです。

思いの他、樹脂パネルの採用もありませんでした。フロントタイヤ後ろのフェンダー下部の小さなパネルだけでした。フェンダーに後方モニターカメラを取り付ける関係で、フェンダーを2分割しています。その下だけが樹脂パネルでした。

バックドアの開閉も、レトロな機構です。バックドア下のリアバンパにあるボタンを押すというものです。

ボタンレスで、バンパー下に足を差し込む、あるいはスマートキーを持ったままでリアに回ると自動で開くといった最新機能ではありません。ただ、わかりやすさと使いやすさからは好ましい気がします。

ドア閉じのフィーリングは・・・

車体がスポーティで高級感を感じました。
しかし、トランクルームや、ドア閉じのフィーリングはごく一般的なものでした。ドアを閉めた際には、ごくごく普通のガコンという音でした。イージークローザー的な機能や強干渉抑制はありません。レクサス的に最後の数mmでドア自らが車体にフィットし音も無く密着クローズするといった高級感を期待してしまっていましたが。実際にはごくごく普通の閉まり方です。後述する北京汽車系への委託生産ということで、車体も在来の構造と製造と考えられます。

ドア閉じの瞬間
トランクを閉じる瞬間

見切り合わせ部

特に目新しい建付けや構造はありませんでした。一方で、段差やスキが大きいなどの異常もなく、ごくごくノーマルなアッセンブリー構造&技術です。

新旧が混在したクルマ

BEVとしての走り、自動運転対応をイメージした車載カメラによる車外のモニター認識力、各種機能を集約した高輝度で繊細なセンターDisplay、Cd 0.195を実現したスタイリッシュな外観フォルム、シンプルすっきりながら従来にない純白に近い内装色など、先進性が強いクルマです。

一方で、アルミや樹脂の外板への適用は限定的で、従来の鋼板中心の車体です。車体の構造や創造される製造プロセスは新興OEMのそれとは異なる、伝統的クラシックな印象です。この答えは、スマホのXiaomiが先進的なBEVを早期に市場投入するために伝統的メーカの北京汽車集団系列のオフロード製造会社の越野車への製造委託によるためです。スマートBEVのアイデアはシャオミ自ら、製造は既に製造権と工場を持っている会社への委託です。なお、当社調査では、XiaomiのスマートBEVとしての本質部分は、Zeekrの開発中枢から移籍したメンバーの手によります。BEVの走行関連骨幹はZeekrとXiaomiでは類似性が高いと推察されます。
他方で、車体そのものやクルマ作りは、伝統的な北京汽車の軍団が対応した、融合作品と読み解きました。最先端のアイデア+伝統的な車体本体部製造という新旧の融合ともいえるでしょう。

なお、4月の北京モータショーではシャオミから自社製造ライン構想の紹介があり、7月の報道では当局より製造権を取得したとされてますので、次車種以降は、自社製造ラインによる先端的車体構造に変化すると見られます。

次回は、車載カメラ搭載状況と周辺認識状況をレポートします。

日本能率協会の分解解析セミナー・テクノフロンティアに期待

今後、この車両は性能評価後、山本先生から情報発信されるものと推察しています。山本先生のX(旧Twitter)は要チェックです。

また、分解解析され、おそらくは日本能率協会主催の分解解析セミナーでも詳細、紹介されるのではと推察しています。
また、来年のテクノフロンティアでは、例年と同様な実車や分解展示があるものと思います。
まだ、正式にアナウンスはされていませんが、「分解解析セミナー」「テクノフロンティア2025」(いずれも、一般社団法人 日本能率協会 主催)での詳細報告に期待しています。

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